おしらせ

5/18  大津市議会
幼稚園教員の賃下げ条例案を否決

 本日5月18日(月)、大津市議会本会議が開かれ、継続審査となっていた「大津市幼稚園教員の賃下げ条例案」が賛成少数(議長除く37名中賛成6名)で否決されました。

大幅な賃下げ 幼児教育の質にかかわる問題
 市の市教組に対する提案は、大幅な賃下げです。幼稚園教員の大幅な生涯年収の引き下げが行われます。私が2月本会議での一般質問で執行部検証済の資料で示した通り、最速昇任のケースで、定年までの現行と比して、退職金は含まず単純計算で約473万円の減収、さらに一般教員のままだと、毎年の賞与と退職金を含まず780万円を超える減収。まさに人生設計の破壊です。ただでさえ物価が高騰している中、収入の低下は生活の悪化となり、それが労働に対する意欲の低下や、ひいては幼児教育の質の低下につながりかねないと危惧するのは当然のことです。

少数から市民の声で多数へ
 私は、賃下げが議案として提出される以前の昨年の11月議会から、議案となった2月議会と一貫して反対の立場で質問・追及してきました。初めて質問・追及した11月議会では反対の議員は少数でした。11月議会では、市が議案をつくる際に職員の処遇について労使合意のもとで行われるように、「幼稚園教員の給与制度見直しにあたっては、管理職に限らず、現在大津市立幼稚園に勤務する全ての幼稚園教員の処遇の低下につながらないようにすることを求める」決議を提案し、議員の賛同を求めましたが、その際は、残念ながら賛成14人で否決されました。

 しかし、その後、幼稚園現場の教員や保護者、市内、全国の市民の皆様の「賃下げはありえない、幼児教育の質にかかわる問題」という大きな声と粘り強い反対の取り組みが、反対少数であった市議会を動かし、反対意見を多数に変え、議案を否決に追い込むことができました。
過去を振り返っても、私も前職は38年間市職員でしたが、議員定数の問題などを別にして市長が提案した一般議案が否決されたのは記憶にありません。大津市政のうえでも特筆されるべき出来事です。

ここからスタート 新規採用配置ゼロ 再編統合・・・
一人ひとりを大切にする幼児教育・保育の確立を
 議案は否決されましたが、これで終わりではありません。ここからスタートです。大津市は、「教育保育職」として採用をするからには、給料表を一本化することができなければ、今年4月から行われている幼稚園への新規採用者の配属はしないという「方針」は変えるつもりはないようです。これでは、幼稚園で行き届いた幼児教育はできなくなると思います。これは、馬鹿げた「差別的・報復的な人事方針」であり、今後、議会の場でしっかりと追及し是正させていかねばなりません。
 また、市は「教育保育職」での保育士に合わせる給料表の統一が、待機児童対策で柔軟な配置を行
うためと言いますが、今、公立28園の幼稚園教員はギリギリで保育主任(=教頭)がクラス担任を持たなければ運営ができない園がいくつも出ています。こんな状態で、幼稚園教員を保育園に異動させることは不可能です。待機児童対策としての現状での「教育保育職」は機能しません。これも含めて、再検討する必要があります。
さらには、今後10年かけて現行の公立幼稚園28園を17園に再編統合する案には、すでに多くの市民・保護者から異論が続出しています。
私は、幼稚園教員の処遇を低下させず、保育士の処遇改善をするとともに、少子化だからこそ、一人ひとりを大切にする幼児教育・保育のあり方を確立していくために、現場の職員さんや市民の皆さんと連携し、取り組みを進めていきます。

「大津市幼稚園教員の賃下げ条例案」が賛成少数(議長除く37名中賛成6名)で否決 ↑


本会議での賃下げ条例案の私の反対討論

 議案第30号「大津市教育公務員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について」、反対の立場で討論します。
 私は、この問題に対して昨年の11月通常会議の時点から、幼児教育に携わる職員の処遇は幼児教育の質の確保にも直結することから、幼稚園教員の賃金の引き下げを行うことのないよう求めてきました。

 この点、大津市教職員組合は、4月の市からの新給与制度の説明会を受けた後、幼稚園職場の職員さんにアンケートを行っています。5月13日現在で、幼稚園で働く職員さん167名がアンケートに回答しています。幼稚園教員の主な職員として正規職員は119名、講師である任期付き職員は37名おられますが、そのうちの55.7%、93名になると思いますが、回答されています。その中で、今回の給与制度については、納得していない・一部納得していない方は97.6%に上り、ほぼ全員と言ってもよい数になっています。このアンケートでの逐一の意見の紹介は省きますが、「大津の子どものため、日本の子どものため、保護者のためにならない、少子化対策にも逆行している、現場の実態をわかっていない、保育者・エッセンシャルワーカーなどへの処遇の低下は日本の教育と福祉を悪化させる」などの意見がでています。その特徴は2点あります。

 一つは、市は「説明した」と言いますが、現場には「理解」「納得」「合意形成」が成立していないこと。
 二つ目は、幼稚園教員の方々は、単に自分たちの待遇だけを守ろうとしているのではなく、処遇引き下げが人材確保、専門性、保育・幼児教育の質、子どもの安全に悪影響を及ぼすことを懸念しているということです。
 このアンケート結果を見ても明らかなように、この議案が幼稚園現場にもたらしている処遇や幼児教育の質の確保に対する不安は全く解消されていません。

 幼児教育は、保育園の保育と同じように、子どもを相手にする、いわば非定型のコミュニケーション労働でスキルを向上させながらの熟練労働というべきものです。とりわけ、支援の必要な子どもに対応するにはなおさらです。そうした対応には新たな研修や学びが必要です。なかなかその時間もとれないほどのギリギリの人員体制でも、職員は頑張っておられます。その状況の中で、職員の皆さんの使命感や意欲に見合う処遇がなされなければ、「やりがい搾取」になってしまい、職員の士気と意欲をそぐことになり、幼稚園運営と幼児教育はなりたたなくなるのではないでしょうか。
 就学前教育の将来ビジョンも十分に示されない中で、議案第30号は、賃金だけ引き下げることになり、極めて乱暴な議案であると言わざるを得えません。まず、白紙に戻したうえで労使による誠実な交渉を行うことが必要であると考え本議案に反対するものです。

中川てつやの反対討論 ↑

2つの署名にご協力をお願いします
 いずれも大津市長あてです

介護保険料の値上げをせず、
介護利用者の生活を守る要請署名

 大津市では、来年(2027年)4月の介護保険料改定へ向けての検討作業が行われています。高齢化が進む中で介護を必要とする方は増加し介護給付費は増え、政府や自治体の財源を増やさない限り介護保険料は値上げされてしまいます。前回の改定時には、市民の声が実を結び基準額で月6350円から月5715円へと1割引き下げられました。しかし、このままでは保険料が再び上がることになります。
 年金や給料は思うように上がらず、イラン攻撃などの影響で物価は上がる一方です。多くの方にとって介護保険料の負担は限界に来ています。次回改定でも保険料は少なくとも据え置きか引き下げが必要です。
 また、国が検討している介護利用の2割負担の対象者の拡大をはじめとした改悪は、利用抑制を生み出し、状態悪化・重度化をもたらしかねません。市民に行き届いた介護支援を保障し、人としての尊厳を守るためにも、国に対してこれ以上の改悪をしないように大津市から要請することが必要です。

要請項目
1 次期改定で介護保険料を引き上げないこと。
2 ヘルパーをはじめ不足する介護職員を確保するため、市独自の就職支援金の復活や賃金助成をはじめとする市の独自補助施策の充実をはかること  
3 介護利用料の2割負担の対象者の拡大、要介護1・2の生活支援の介護保険はずし、ケアプラン作成の有料化などの改悪反対を国へ要望すること
4 介護給付の国の負担割合25%を引き上げるように国へ要望すること


子どもや子育て世代、高齢者に
優しい大津市をつくる要請署名

 給料や年金は上がらない中で、イラン攻撃の影響による物価高騰が、苦しい市民生活にさらに追い打ちをかけています。自治体の本来の役割は市民生活の維持・改善をはかってゆくことです。今だからこそ、子どもや子育て世代の方、若者や高齢者の生活を直接支援する大津市独自の施策の実施が必要です。
 以下の点を要請します。

要請項目
1 出産費用(50万円超)をはじめ出産・子育て応援給付金の独自助成を行うこと
2 中学校給食費及び小中学校教材費を無料化すること
3 中学卒業時までの医療費を無料化すること
4 大津市独自の大学生向け給付型奨学金を創設すること
5 高齢者医療費自己負担に対する補助制度を創設すること
6 大津市内の交通機関の高齢者交通費補助制度を創設すること


署名用紙のダウンロード

介護保険料の値上げをせず、 介護利用者の生活を守る要請署名

子どもや子育て世代、高齢者に優しい大津市をつくる要請署名

〈オンライン署名〉
介護保険料の値上げをせず、 介護利用者の生活を守る要請署名
子どもや子育て世代、高齢者に優しい大津市をつくる要請署名

平和と市民自治 NO.39  2026年4月14日より  
〔1面〕
市民の力が議会を動かす
幼稚園教員賃下げ 4月強行止める
市民の声を市政と議会へ
引き続き奮闘します
 皆様。会ニュース39号をお届けします。
2月議会は、注目された幼稚園教員の賃下げ問題でおおきく揺れました。多く方が直接来場され、またオンラインで傍聴いただきました。ありがたく、大変力になりました。

 私は、幼稚園教員の賃下げ議案については否決をめざしていましたが、議案を付託された委員会で継続審査の申し出が賛成多数で可決され、継続審査の可否が本会議にゆだねられました。本会議(3/25)では、継続審査に賛成20反対17で、残念ながら継続審査となりました。また、同議案に反対して市民から提出された請願も、賛成18反対19と僅差で否決となりました。
 継続審査は結論の引き延ばしで、市が議案を取り下げない以上、労使交渉は賃下げを前提とした条件闘争になってしまう危険性があります。否決して白紙に戻し、労使交渉で合意した内容を新たな議案とすればよく、それは市当局の責任のはずです。議会が継続審査をするということは議会がその議案を「引き取る」ことになります。
 実際、市長は「これから議会の議論に注目」と言っており、これでは議会が責任を負うことになってしまい、本末転倒です。
 継続審査という、納得のいかない形ではありましたが、4月からの賃下げ強行は止めました。オンライン署名4万8553筆(3月16日提出)をはじめ、様々な形で取り組んだ市民が、反対が少数だった議員と議会を動かした事例です。一人一人の市民の行動と働きかけが大きなうねりとなり、議会を変えたのです。
 この議案は早期に否決すべきですし、また、幼稚園教員と保育士の処遇を低下させず改善させていくことが必要であり、そのために頑張ります。

◆2月議会での質問・追及◆

幼稚園教員の賃下げをしないこと
 「生涯年収までは補償しない」と賃下げを強要する答弁。労使協議ただちに開催を追及。
●保育士の待遇改善と待機児童解消について
 保育ニーズが高い地域の園に対し、保育士を重点配置するとの答弁。
●よりよい市民活動センターにすること
●マイナンバーカード所持者のみ対象の不公平施策を改善すること
 「不平等であるとの声があることは認識」「市民の皆様にご理解いただけるよう努める」と不公平施策であることを否定せず。
●市一般職員の給与減額に反対

※質疑の全文は当会ホームページに掲載しております。
 なお、公式記録ではありませんのでご了承ください。



〔2面〕

皆様の声を議会へ、市役所へ!
皆様とともに歩んだ3年間

 議員活動も3年を過ぎました。地元・坂本学区の皆さんや市内の各地域・職種の方から、たくさんご相談をいただいております。
 さかのぼれば、児童館の会計年度任用職員の待遇改善の要望に始まり、伊香立児童館閉館問題での地元の方々からの要望、介護保険料引き下げや全国最多となった待機児童問題、逢坂保育園実質廃園問題への取り組み、昨年は市民活動センターのあり方や伊香立環境館閉館に伴う利用者の方々の要望、幼稚園教員の賃下げ問題など、常に市民の皆様の生活要求とともに歩んできたのが実感です。
 議会での質問のほかにも、市の各種制度や助成金の問題、介護保険の利用や疑義、ケアマネの方の負担軽減、市道や歩道及び通学路の安全対策、買い物難民対策、高齢者の移動手段の確保、坂本1区の水害対策のための水路拡幅など諸要望などなど…。私の力不足で実現できていないものも多々ありますが、今後も皆さんの要望を実現するよう、地域の皆さんとともに頑張ってまいります!

実現できました!市議会での追及の成果

【2023(R5)年】
11月議会
▶「精神障害者の障害者加算」の取り扱い誤りを指摘し改善を要求
「2年前から調査し対応」と答弁 →翌年春から夏にかけて改善し支給実現
▶介護保険料を基金を投入して引き下げを要求 →24年4月から介護保険料10%引下げ実現
【2024(R6)年】
2月議会
▶災害対策としてトイレカー導入を強く要求 「県での運用のあり方を検討」と答弁       →25年度予算で自走式トイレカー2台購入予算化
8月議会
▶災害関連死審査会設置を要求 「設置に向けて検討」と答弁→1年後設置条例可決し設置実現
▶非正規雇用公務員の雇止めにつながる「継続採用回数上限の撤廃」を要求 →実現
▶保育園保護者アプリで個人情報収集の際に同意が必要と追及→保護者へ説明文の配布等実現
11月議会
▶マイナ保険証がなくても今まで通り保険診療可能との広報を →1月に市のホームページ改善
【2025(R7)・2026(R8)年】
11月議会・2月議会
▶幼稚園教員賃下げ問題 →4月からの強行実施は止める

実現できました!市民や地域からの要望

▶坂本1区内の道路側溝や水路の土砂除去、改良実施完了/新設を検討
▶坂本学区内通学路の安全対策(側溝グレーチングの早期設置推進、河川での注意喚起物設置など)
▶京阪坂本比叡山口駅前広場の樹木せん定、照明改良
▶学区内空き家対策
▶介護保険関係申請書の簡素化でケアマネの負担軽減(本年4月から)

その他、多くの市民団体、個人の要望を市にお届けするお手伝いをさせていただきました。




〔3面〕

〔重点政策〕平和と市民自治の会
とことん憲法をいかす大津市政に!
どこに住んでも自分らしく暮らせるまちを!

少子化だからこそ
 一人ひとりを大切に産み育てられる大津市に
▶出産費用(50万円超)、出産・子育て応援給付金の独自助成を実現します。
▶公立保育園の保育士を増員し、待機なし・すぐ入れる保育環境をつくります。
▶中学卒業時までの医療費の無償化を実現します。
▶中学校給食費、小中学校教材費等を無料に

若者・子育て世代が希望をもって暮らせる大津市に
▶若者・子育て世代向け「借り上げ」公営住宅、家賃補助、生活資金貸与など応援制度
▶公契約条例を制定し、賃金の底上げと公共事業の質を確保します。
▶就学援助制度の拡充、大学生向けの市独自の「返さなくてよい奨学金制度」を

高齢者・障がい者の尊厳ある暮らしをまもります
▶高齢者交通費補助制度や高齢者医療費自己負担に対する補助制度を創設します。
▶介護保険料・国民健康保険料の軽減をはかります。
▶訪問介護をはじめとした介護事業者への支援や介護職の待遇改善・就職支援へ
独自施策を創設します。

公的責任を堅持します!
 水道民営化への道に歯止めをかけます
▶“命の水”水道事業は将来にわたって公営を堅持させます。
▶被災者の生命と人権を確保する避難所整備など防災対策の充実/自主避難所としての自治会館の整備助成
▶大津市民病院の直営化とお産・新生児医療の再開を



〔4面〕

 介護現場はSOSヘルパー不足の解消を
皆様は『ヘルパー』や『ケアマネジャー』という人達をご存知ですか?いずれも介護に携わる人達です。私自身も 坂本から近江舞子の地域まで、ケアマネジャーとして仕事をしています。高齢者や介護をする家族の方々から介護の相談事をうかがい、必要な介護サービスを調整する仕事です。例えば、転倒を繰り返す高齢者に歩行器が使えるようにしたり、買い物やトイレができなくなって日常生活が困っている高齢者にはヘルパーが自宅に入って介護できるようにしたりしています。誇りを持って、仕事をしています。
一方で、近年はヘルパー不足で高齢者の支援に危機感があります。ヘルパーが不足することで、買い物ができず食事がとれない高齢者は困ります。薬を一人では飲めない高齢者は、薬が飲めずに病気が悪化するかもしれません。90才ぐらいの高齢者を60才台の家族が働きながら介護している場合は、家族が身体を壊すこともあり得ます。
ヘルパーが不足すると、自宅で生活できない高齢者が増えていき、施設へ入ることも選ばないといけないかもしれません。(お金に多少の余裕がある方は)施設へ入ることも選択肢としてありますが、多くの高齢者は自宅で暮らしたいと希望されます。
残念ながら、大津市北部はヘルパーの会社が特に少なく、ヘルパーの退職やヘルパー自身の高齢化もあり、ヘルパー不足に拍車がかかっています。必要な介護サービスを調整できないことが増えました。
介護に携わる人達が高齢者や介護する家族を支えられるよう、大津市にヘルパー不足の解消に動いてほしいです。ケアマネジャーも頑張りますので、市民の皆様も関心を持って、声を出してほしいです。

主な議案の採決結果

議員定数38人(採決は議長除く37人)【2月議会】

「幼稚園教員の賃下げ議案」の継続審査
…反対17(平和と市民自治・中川他)可決
「幼稚園教員の賃下げ反対請願」…賛成18(平和と市民自治・中川他)否決
「市長・副市長、公営企業管理者、教育長給与増額議案」
… 反対9(平和と市民自治・中川他)可決
「市議会議員報酬増額議案」 … 反対9(平和と市民自治・中川他)可決
「議員報酬を任期(来年4月)まで現在と同額にする特例議案」
… 反対13(平和と市民自治・中川他)可決
 ※この議案は議員報酬増額を前提としているため反対しました。
「国民健康保険条例の一部改正条例」
… 反対5(平和と市民自治・中川他)可決
 ※本来国が負担すべき「子ども子育て支援金」を市民に押し付け国保料に上乗せ徴収する手続きのため反対しました。



〔お知らせ〕 4月初旬に大津市議会議会中継システムが更新され、URLが変更になりました。発行した会ニュース39号に掲載しているQRコードでは、視聴できなくなりました。お詫びするとともに、以下からご視聴下さるようお願い申し上げます。

中川てつやの2月議会の質問の録画を見るには、
大津市議会 議会中継システム
https://www.kensakusystem.jp/otsu-vod/video/R08/R080303-6-0.html

または、QRコードから ↓↓↓

2月議会 通常会議閉会
幼稚園教員の賃下げ議案は継続審査に3月25日


 昨日、大津市議会2月通常会議が閉会しました。
 全国的に注目されていた幼稚園教員の賃下げ議案は、継続審査に賛成20(新和会、湖誠会、公明党、立志会)、反対17(平和と市民自治・中川、市民ネット、共産党、維新、廉正会・伴、清正会・谷、協生会・出町、大津党・森川)で、残念ながら継続審査となりました。また、同議案に反対する請願第4号も、賛成18(継続反対の会派+立志会)、反対19(新和会、湖誠会、公明党)と僅差で否決となりました。


 継続審査は、結論の引き延ばしで、市が議案を取り下げない以上、賃下げを前提とした労使交渉になります。否決して白紙に戻し、労使交渉で合意した内容を新たな議案とすればよく、それは市当局の責任のはずです。なのに、議会が継続審査をするということは議会がその内容を引き取ることになります。実際、市長は昨日の取材で「これから議会の議論に注目していきたい」と言っており、これでは議会が責任を負うことになってしまい、本末転倒です。

 一方、4月からの賃下げ=昇給停止や生涯年収の減収の開始が行われないようにしたのは、市民の皆様の運動の成果です。請願も、これだけ賛否が伯仲したのは、その表れです。まさに、市民の力が議会を動かしたのです。

 大阪府の自治体では、「初任給日本一」を掲げるところも出てきています。その評価は別としても、今の時代、他市と同じ「均衡」という思考停止のようなやり方ではダメだと思います。幼児教育や保育の充実をはかるためには、大津市が先陣を切って思い切った独自の施策をとるべきです。
 以下、請願と継続審査にかかる私の討論です。(注:公式記録ではありません)
 なお、写真の朝日新聞記事の傍線部は私の討論発言と思われます。

【請願第4号についての討論】
 これは、本日、継続審査が議題となっている議案第30号に反対する請願です。この議案では、幼稚園教員の大幅な生涯年収の引き下げが行われます。
 私が本通常会議での一般質問で執行部検証済の資料で示した通り、最速昇任のケースで、定年までの現行と比して、退職金は含まず単純計算で約473万円の減収、現在の教員では大卒1年目から3年目と5年目で、今後2年間、4年目の方は3年間昇給停止となり、さらに、各幼稚園で一人だけの保育主任にならない一般教員のままだと、毎年の賞与と退職金を含まなくても、780万円を超える減収という、人生設計を壊すほどの定年までの収入の減額は事実です。人は霞を食べて生きられないわけで、ただでさえ物価が高騰している中、そしてイラン攻撃の影響が拍車をかける状況の中で、収入の低下は生活の悪化となり、それが労働に対する意欲の低下や、ひいては幼児教育の質の低下につながりかねないと危惧するのは当然のことであると考えます。
 これに対し、市は、「保育ニーズの変化に対応するための柔軟な配置を行うには、給料表の統一は避けては通れない」と言います。また、待機児童対策として語られますが、本来は保育士確保や公立保育園の受け入れ拡充など多様な施策が必要であり、幼稚園教諭の活用があったとしても限定的な補完策と考えられ、給料表の統一は避けては通れないことはないのです。しかるに、市はその根拠として中核市の均衡だけを言うのみです。様々考えられる独自の施策は、はなから考慮すら放棄されているのではないでしょうか。そのうえで、幼稚園教員に対して賃下げを受け入れよということは、当事者の生活が一顧だにされず、受忍の限度を超えていると考えます。よって、本請願の趣旨は正当であり、全面的に賛成するものです。

【賃下げ議案の継続審査について】
 昨年の11月及び今通常会議での私の一般質問や討論で明かにしたように、そもそも本議案は否決すべきものと考えています。
 私は、継続審査は結論の先延ばしであり、委員会で議案を抱えている状態なので賃下げ議案は生きており、幼稚園教員の不安は消えません。
 議案として正式に提案されたのは、確かに今議会ですが、11月議会からその内容は議会でも質疑され、2月4日には重要案件説明という形で議会各会派へ説明されています。また、再三にわたって調査し組合への聞き取りも調査も行われた会派も多いと仄聞しています。そうであれば、議論すべき点もしぼられ、そのうえで審査が行われたと理解していますし、これ以上の審査は必要ないと考えます。
 市も新年度に労使交渉を行う予定と聞き及んでいます。議案が生きている以上、大幅な賃下げをもたらす議案そのものにはかわりなく、そのこと自体には修正が加えられないことになります。そうでなくて、いったん白紙に戻して誠実に労使交渉を重ね、合意すれば新たな議案として提出すれば良いだけです。それは市の責任において行われるべきものです。そうであるのに、議会としてこの議案を引き受けて抱える必要はないと考え、反対するものです。


継続審査を伝える3/26朝日新聞 ↑
大きい画像は →こちらから

2月議会 通常会議中川てつやの一般質問

「幼稚園教員の賃下げ問題」について
 質問しました  3月3日(火)

皆様
 先日は傍聴ありがとうございました。直接の来場のほかに、オンライン傍聴された方も多く、夕方や後日にお電話をしてくださった方も複数おられました。以下、賃下げ問題について概略のご報告です。議場で使用した資料も添付します。
 
 3月3日(火)の大津市議会一般質問で、今、大問題となっている「幼稚園教員の賃下げ問題」について質問しました。この問題ではトップバッターで、新しい給与体系になるとどれだけ生涯年収が減るかを正確な試算を示して追及しました。
 この試算は、大津市当局に要求を重ねてグラフだけでなくグラフ作成の元データも提出いただいて、私が試算したものを、大津市担当課が修正した、いわば正確な試算です。
 42歳で園長になる最速昇任のケースで、一時期増額に転じる時期がありますが、役職定年までの現行と比して、退職金は含まず、単純計算で約473万円の減収です。しかも、この場合、園長となることが想定されているため、それぞれの幼稚園で1人しかなれません。

 また、現在の教員では大卒1年目から3年目と5年目で、今後2年間、4年目の方は3年間昇給停止となります。これらの方は最速で昇任しても、ほぼ示した資料の通りになります。
 さらに、各幼稚園で一人だけの保育主任にならない一般教員のままだと、毎年の賞与と退職金を含まなくても、780万円を超える減収となります。

 ボーナスや退職金の差額をふくめると1000万円近くになるか、超える場合もでてくるでしょう。
 物価高のこのご時世、霞をたべて生きていくわけにはいきません。職務はかわらないのに、この減額は承服できませんよね。
 しかし、大津市執行部の答弁は「保育ニーズの変化に対応するための柔軟な配置を行うには、給料表の統一は避けては通れないもの」「現在の在職者においては、生計費の観点から、当分の間、現給保障する」の一点張りです。
 また、人勧等により「現時点の給与水準が、退職時まで同じという保証はありません」と今回の賃下げを合理化するようなばかげた答弁。
 そして再質問を重ねると、なんと「現給保証はするが、生涯年収までは補償するものではない」(趣旨)との答弁がありました。要は、生計費のことなど関係ないということ。
 これでは幼稚園教員はうかばれませんし、大津市に働く職員全員も「明日は我が身」と意欲を失うのではないかと危惧します。
 また、草川議員へ市長が「今回の議案も含めて組合と協議する」と答弁した件について、「この議案ということは、採決日までに組合と協議するのか」と再三質しました。最後に市長が答弁に立ち、「この議案の内容も踏まえて協議」であり「採決とは別の話」と逃げました。これは答弁のすり替えです。他の多くの議員も同意見です。

 この幼稚園教員賃下げ議案、市長はじめとした特別職と議員報酬の増額、そして大津市一般職の給与減額議案には反対ですし、否決すべきです。
 3月16日(月)に開催される総務常任委員会で幼稚園教員の賃下げ議案と、それに反対する請願の審議が行われます。すべての会派は委員会採決に備え、その日までに議案への態度を決めます。その意味で公にはこの委員会で議案の可否が決まります。
 ぜひ委員会審議を傍聴してください。

傍聴をお願いします
3月16日(月)午前10時より
 総務常任委員会

一般質問で示した補足資料
最も早く昇任して42歳で園長になったとしても退職手当を除いて約473万円の収入減
拡大画像は →こちらから

〈大津市議会 2026年2月議会〉
3月3日 通常会議 中川てつやの一般質問
以下の通り行いました

 3月3日(火)に私の一般質問が終わりました。今回の質問は、①で時間を取った関係上、②③は再質問ができませんでしたが、本当はどれもがじっくりと時間をかけたい項目でした。以下、私の所感です。

①幼稚園教員賃下げ問題
 42歳で園長になる最速昇任のケースで、現行と比して退職金は含まず、単純計算で約473万円の減収。また、現在の教員では大卒1年目から3年目と5年目で、今後2年間、4年目の方は3年間昇給停止となります。さらに、各幼稚園で一人だけの保育主任にならない一般教員のままだと、毎年の賞与と退職金を含まなくても、780万円を超える減収となります。まさに人生設計を壊す賃下げで、職務のへ意欲、ひいては幼児教育の質にも影響します。
 市の答弁は「給料表の統一は避けては通れない」「現給保障する」の一点張りです。再質問を重ねると、なんと「現給保証はするが、生涯年収までは補償するものではない」(趣旨)との答弁が。要は、生計費のことなど関係ないということです。これでは幼稚園教員はうかばれませんし、大津市に働く職員全員も「明日は我が身」と意欲を失うのではないかと危惧します。
 また、代表質問での市長答弁「今回の議案も含めて組合と協議する」について、「採決日までに組合と協議するのか」と再三質しました。最後に市長が答弁に立ち、「この議案の内容も踏まえて協議」であり「採決とは別の話」と逃げました。これは答弁のすり替えです。議案は継続審議(※私は否決すべきと反対)となり、賃下げは当面回避できましたが、幼児教育・保育のあり方にかかわる問題として今後も待遇を低下させず改善するよう追及します。

一般質問で示した補足資料
最も早く昇任して42歳で園長になったとしても退職手当を除いて約473万円の収入減
拡大画像は →こちらから

②待機児童解消について
 公立保育園の受け入れの抜本的拡充へ、重点的な対策と、近年ずっと募集人数の1.6倍の合格者を出しても募集人員を満たせない現状を踏まえ、正規及び会計年度職員保育士の給料等の待遇改善遇を質しました。答弁は、「特に保育ニーズが高い地域の園に対し保育士を重点配置する」「本市の待遇は決して低くない」とのこと。しかし、保育士の待遇は全国的に低い中で比較しても意味がなく、抜本的改善へさらに追及していきます。

③市民活動センター問題について
 4月から直営となる市民活動センターの人員体制や事業、利用者との意見交換会について質問しました。答弁は、「説明会の開催」「より良い取組となるようコミュニケーションを図る」というもので、市も民の意見を事業や予算に反映させるかについては答弁を避けました。市民と意見交換をして事業を充実させる立場をとるように今後も質していきます。

④「ポケットおおつ」アプリについて
 11月議会に続き、マイナンバーカード保有者でないと、アプリの機能を一部しか使えない点は不平等であること。新年度の施策で物価高騰対策であるにも関わらずカードを持たない市民は排除されポイントが付与されないのは、これも不平等であり、地方自治法第10条2項「自治体の務の提供をひとしく受ける権利」の侵害であると質問しました。
 答弁では、「市民の皆様にご理解いただけるように努める」と不平等であることを否定できませんでした。またポイント付与は「デジタル行政基盤の強化のインセンティブであるため問題ない」と、物価高騰対策施策であるのにそれに触れず開き直りました。今後、「デジタル行政基盤の強化」を名目に、この不平等施策が拡大しカードがないと市民として扱われなくなっていくことが強く懸念されます。監視を強めます。

⑤一般職の職員の給与減額について
 4月から市長ら特別職の給与と一般職の職員である部長・次長級職員の給与を、庁舎建て替えの財源確保として給料月額を5%減額する条例が提出されています。庁舎建て替えという特定目的のための一般職の職員の給与減額は、給与決定にあたっての人勧尊重原則に反すること、今後無原則に職員の給与減額を行ってはならないと質しました。
 答弁では、「財政難以外の特定の政策の目的のために一般職の職員の給与の減額を行ったことない」「今回の減額は市の経営に携わる幹部が一丸となって覚悟を示すこと」が示され、今後については市長が答弁に立ち、「部・次長以外の一般職員に対して拡大はない」と表明しました。今後も監視していきます。


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※掲載の質疑は公式記録ではありませんので、ご承知ください

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